※ 締切は公式サイトで確定が発表されている回次のみを記載しています。
前の2記事では農業向けの制度を扱いましたが、農業法人は「中小企業」にもあたります。 そのため、経済産業省・厚生労働省が出している制度の対象になる場合があります。
そして農業向けの制度と決定的に違うのが、今まさに募集中のものが多いという点です。 農業の交付金がほとんど春募集なのに対し、中小企業向けは秋から冬が申請シーズンになります。
この記事では、中小企業・小規模事業者が使える8つの制度を、 締切が近い順に整理しました。
補助金は「申請すれば必ずもらえる」ものではありません。 予算に上限があり、審査で落ちることがあります。 実際、中小企業成長加速化補助金の2次公募では、872件の申請に対して採択は223件(約26%)でした。
また、金額・条件・締切は年度ごとに変わり、年度の途中で変わることもあります。 この記事は2026年10月23日時点で公開されていた情報をまとめたものです。 申請の前に、必ず公式サイトの公募要領と窓口でご確認ください。
農業法人が使えるかどうかは、制度ごとに業種要件が異なります。 「農業法人も対象になる場合がある」という前提でお読みいただき、必ず窓口でご確認ください。
📋 目次
⏰ 締切カレンダー(締切が近い順)
2026年10月23日時点で公式に発表されている締切です。 この記事でいちばん大事な表なので、最初に置いています。
| 締切 | 制度 | 金額の上限 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月30日 17:00 |
① デジタル化・AI導入補助金 (6次締切) |
450万円 | ✅ 受付中 |
| 2026年10月30日 18:00 |
③ 新事業進出・ものづくり 商業サービス補助金(第1回) |
最大9,000万円 ※従業員数・賃上げ特例による |
✅ 9/30から受付中 |
| 2026年11月6日 17:00 |
⑤ 事業承継・M&A補助金 (16次公募) |
2,000万円 | ✅ 受付中 (締切は予定) |
| 2026年11月12日 15:00 |
⑥ 中小企業成長加速化補助金 (3次公募) |
5億円 | ✅ 受付中 ★10/29から延長 ★「100億宣言」は10/26までに |
| 2026年12月15日 17:00 |
④ 小規模事業者持続化補助金 (第20回) |
250万円 | 11/5受付開始 ★様式4は12/4まで |
| 地域の最低賃金 発効日の前日 (遅くとも11月30日) |
⑧ 業務改善助成金 | 600万円 | ⚠️ 地域により締切が違う ★受付中は14府県のみ(下の注意を参照) |
| 通年 | ⑦ キャリアアップ助成金 | 1人80万円 | ✅ いつでも |
| 随時 (一般型は次回待ち) |
② 省力化投資補助金 | 1億円 | カタログ注文型は随時受付 一般型 第8回は10/16で終了 |
※ 表は横にスクロールできます。締切は延長・変更されることがあります(⑥は10月29日から11月12日に延長されました)。
業務改善助成金の締切は、「お住まいの都道府県の令和8年度地域別最低賃金の発効日の前日」 または「2026年11月30日」の、どちらか早い日です。
2026年10月23日時点で、まだ申請できるのは次の14府県だけです(カッコ内が締切)。
鹿児島(10/24)・青森(10/28)・高知(10/28)・山形(10/29)・山梨(10/31)・徳島(10/31)・愛媛(10/31)・大分(10/31)・
長崎(11/1)・佐賀(11/14)・京都(11/15)・岩手(11/30)・熊本(11/30)・沖縄(11/30)
東京・大阪など、これ以外の都道府県は受付が終わっています(宮崎は10月23日まで)。 締切が数日後に迫っている県がほとんどです。 使う予定があるなら、まずお住まいの都道府県労働局に締切を確認してください。 各県の発効日は、厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」で確認できます(締切はその前日です)。
申請前に知っておきたい3つのこと
(1)「GビズIDプライム」がないと申請できない
国の補助金の多くは電子申請で、「GビズIDプライム」というアカウントが必要です。 ①②③⑤⑥がこれにあたります。
問題は、このアカウントの取得に2〜3週間かかることです。 「締切に間に合いそうだから申請しよう」と思っても、IDがなければ手も足も出ません。
使う予定がなくても、先に取っておくことを強くおすすめします。無料です。
(2) 補助金と助成金は、性質がまったく違う
| 補助金(①〜⑥) | 助成金(⑦⑧) | |
|---|---|---|
| もらえるか | 審査があり、落ちることがある | 要件を満たせば原則もらえる |
| 所管 | 経済産業省・中小企業庁 | 厚生労働省 |
| 締切 | 公募の期間が決まっている | 通年のものが多い |
| 準備 | 事業計画書の作成が必要 | 要件を満たす手続きが中心 |
「まず確実にもらえるものから」と考えるなら、⑦⑧の助成金から検討するのが現実的です。
(3) 後払い・事前申請は補助金の鉄則
農業の制度と同じで、先に自分で払い、あとから補助金が入ります。 また交付決定の前に買うと対象外になります。この2つはどの制度でも共通です。
8制度の早見表
| 制度名 | 何に使えるか | 上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| ① デジタル化・AI導入補助金 | ソフト・クラウド・AIツールの導入 | 450万円 | 1/2〜4/5 |
| ② 省力化投資補助金 | 人手不足を補う機械・システム | 1億円 | 1/3〜2/3 |
| ③ 新事業進出・ものづくり | 新商品開発・新分野への進出 | 最大9,000万円 ※従業員数・特例による | 1/2〜2/3 |
| ④ 小規模事業者持続化補助金 | チラシ・HP・店舗改装など販路開拓 | 250万円 | 2/3 |
| ⑤ 事業承継・M&A補助金 | 事業の引継ぎ・買収・売却 | 2,000万円 | 1/3〜2/3 |
| ⑥ 中小企業成長加速化補助金 | 売上100億円を目指す大型投資 | 5億円 | 1/2 |
| ⑦ キャリアアップ助成金 | パート・契約社員の正社員化 | 1人80万円 | 定額 |
| ⑧ 業務改善助成金 | 賃上げ+設備投資をセットで | 600万円 | 3/4〜4/5 |
※ 表は横にスクロールできます。金額・補助率は枠や条件により異なります。
「やりたいこと」から探す
- IT・AIを入れる
- → ① デジタル化・AI導入補助金
- 省力化・自動化
- → ② 省力化投資補助金 / ⑧ 業務改善助成金
- 新商品・新分野
- → ③ 新事業進出・ものづくり / ⑥ 成長加速化補助金
- 販路を広げる
- → ④ 小規模事業者持続化補助金
- 事業を引き継ぐ・譲る
- → ⑤ 事業承継・M&A補助金
- 人を雇う・正社員にする
- → ⑦ キャリアアップ助成金
- 賃上げしたい
- → ⑧ 業務改善助成金 / ⑦ キャリアアップ助成金
① デジタル化・AI導入補助金2026
IT・AIを入れる
いちばん入口として使いやすい制度です。 会計ソフト、予約システム、在庫管理、AIツールなど、事務作業を減らす道具が対象になります。
ただし好きなソフトを買えるわけではありません。 あらかじめ登録された「IT導入支援事業者」と「登録ITツール」の組み合わせでしか使えないのが、この制度の大きな特徴です。
- 補助の上限額
- 1者あたり 最大450万円
- 補助率
- 1/2 が基本(小規模事業者が賃上げ等の要件を満たすと最大4/5)
- こんな会社におすすめ
- 会計ソフト・予約システム・AIツールなどを入れて、事務作業を減らしたい会社
- 主な条件
- ・中小企業・小規模事業者であること
・登録された「IT導入支援事業者」と「登録ITツール」を使うこと(登録外のツールは対象外)
・労働生産性の向上目標を作ること
・GビズIDプライムが必要 - お金の使い道
- ソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入コンサル費
※インボイス枠ではPC・タブレット・レジ・券売機なども対象 - 申請の窓口
- IT導入支援事業者(登録業者)経由
- 募集の時期
- ✅ 6次締切:2026年10月30日(金)17:00【受付中】
交付決定は2026年12月10日の予定(複数者連携デジタル化・AI導入枠は3次締切)
この補助金は年に複数回の締切が設けられます。 公式サイトの「事業スケジュール」で確定した回次から順に発表されるため、 次の回を考えている場合は定期的にご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
この制度は自分ひとりでは申請できません。 登録された支援事業者と組んで進める仕組みだからです。
導入したいソフトが決まっているなら、そのメーカー・販売店が登録事業者かどうかをまず聞いてみてください。 登録されていれば、申請手続きも一緒に進めてもらえます。
② 中小企業省力化投資補助金
省力化・自動化
- 補助の上限額
- 最大1億円(枠・従業員数による)
- 補助率
- 1/2以下(一般型は 1/3〜2/3)
- こんな会社におすすめ
- 人手が足りず、機械やロボットで作業を自動化したい会社
- 主な条件
- ・中小企業等であること
・人手不足の状態にあること
・【カタログ注文型】登録済みの製品から選ぶ(手続きが簡単)
・【一般型】自社に合わせた設備投資計画を作る
・賃上げ目標を設定すること
・GビズIDプライムが必要 - お金の使い道
- 省力化のための機械装置・システム構築費 など
- 申請の窓口
- 事務局(電子申請)
- 募集の時期
- ✅ カタログ注文型:随時受付
一般型 第8回は2026年10月16日で締め切られました
次の一般型 第9回は、公募開始が11月上旬・締切が12月下旬の予定です(日付は未確定)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/schedule/
「カタログ注文型」は、補助金の中では珍しく手続きが簡単です。 あらかじめ登録された製品カタログから選ぶ方式なので、 ゼロから事業計画を書く必要がありません。随時受付なので、締切に追われることもありません。
③ 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
新商品・新分野
2026年度に、「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」が1つにまとまった制度です。 長く「ものづくり補助金」と呼ばれてきたものの後継にあたります。
- 補助の上限額
- 最大9,000万円
- ★上限額は従業員数で決まります。下の金額は「通常(賃上げ特例を適用した場合)」です。
【革新的新製品・サービス枠】
1〜5人 750万円(850万円)/6〜20人 1,000万円(1,250万円)
21〜50人 1,500万円(2,500万円)/51人以上 2,500万円(3,500万円)
【新事業進出枠・グローバル枠】
1〜20人 2,500万円(3,000万円)/21〜50人 4,000万円(5,000万円)
51〜100人 5,500万円(7,000万円)/101人以上 7,000万円(9,000万円) - 補助率
- 【革新的新製品・サービス枠】中小企業 1/2(要件により2/3)/小規模企業・小規模事業者・再生事業者 2/3
【新事業進出枠】中小企業 1/2(要件により2/3)
【グローバル枠】2/3 - こんな会社におすすめ
- 新しい商品・サービスを開発したい、または別の分野に進出したい会社
- 主な条件
- ・日本国内に本社と事業実施場所がある中小企業・小規模事業者等
・付加価値額の年平均成長率など、事業計画の目標を満たすこと
・賃上げ要件を満たすこと
・GビズIDプライムが必要 - お金の使い道
- 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費 など
- 申請の窓口
- 事務局(電子申請)
- 募集の時期
- ✅ 第1回:申請受付 2026年9月30日(水)18:00〜/締切 2026年10月30日(金)18:00 厳守【受付中】
※受付開始は当初の8月31日から9月30日に、締切は当初の9月30日から10月30日に変更されています
採択発表は2027年1月頃の予定
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260630002.html
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 事務局サイト
https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/
金額が大きいぶん、事業計画書の作成に手間がかかります。 付加価値額の成長率など、数値目標を設定して説明する必要があります。 受付は9月30日に始まったばかりですが、締切まで1か月ほどしかありません。今から準備を始めるならかなり急ぐことになります。
なお、上限額は従業員数で段階的に決まります。 「最大9,000万円」は、新事業進出枠で従業員101人以上、かつ賃上げ特例を適用した場合の金額です。 小規模な事業者の場合は750万〜2,500万円あたりが現実的な上限になります。
④ 小規模事業者持続化補助金
販路を広げる
小さな事業者にとって、もっとも使いやすい制度です。 「小規模事業者であること」そのものが対象になる理由なので、特別な事業計画の中身より、 商工会議所・商工会と一緒に計画を作れるかが鍵になります。
- 補助の上限額
- 通常枠 50万円
+インボイス特例 50万円
+賃金引上げ特例 150万円
(合わせて最大250万円) - 補助率
- 2/3
- こんな会社におすすめ
- チラシ・ホームページ・店舗改装などで売上を伸ばしたい、従業員の少ない事業者
- 主な条件
- ・商業・サービス業は従業員5人以下
・製造業その他・宿泊娯楽業は従業員20人以下
・商工会議所/商工会の助言を受けて経営計画を作ること
・様式4(事業支援計画書)の発行が必要 - お金の使い道
- 広告宣伝費、ホームページ制作費、機械装置費、展示会出展費、店舗改装費、研修費 など
- 申請の窓口
- 地区の商工会議所または商工会
- 募集の時期
- ✅ 第20回:申請受付 2026年11月5日〜12月15日(火)17:00
★様式4の発行締切は2026年12月4日
採択発表は2027年3月頃の予定
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260527002.html
申請には、商工会議所/商工会が発行する「様式4(事業支援計画書)」が必要です。 この発行締切が2026年12月4日。申請の締切より11日も早く設定されています。
しかも、窓口は締切直前に混み合います。 11月中には商工会議所へ相談に行っておくのが安全です。
⑤ 事業承継・M&A補助金
事業を引き継ぐ・譲る
- 補助の上限額
- 最大2,000万円(枠による)
- 事業承継促進枠 800〜1,000万円/専門家活用枠 450〜2,000万円
PMI推進枠 150〜1,000万円/廃業・再チャレンジ枠 150〜300万円 - 補助率
- 1/3・1/2・2/3(類型による)
- こんな会社におすすめ
- 後継者へ事業を引き継ぎたい、または他社を買いたい・売りたい会社
- 主な条件
- ・中小企業基本法上の中小企業・小規模事業者・個人事業主
・承継またはM&Aを一定期間内に実施すること
・4つの枠(事業承継促進枠・専門家活用枠・PMI推進枠・廃業再チャレンジ枠)ごとの要件を満たすこと - お金の使い道
- 設備投資費、専門家(FA・仲介)活用費、廃業関連費、PMI(統合作業)費用 など
- 申請の窓口
- 事務局(電子申請システム「Jグランツ」のみ)
※GビズIDプライムが必須です - 募集の時期
- ✅ 16次公募:申請受付 2026年10月2日(金)〜11月6日(金)17:00(予定)【受付中】
※15次公募は551件の申請に対し338件が採択されました
https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/33686/
15次公募の採択率は約61%(551件中338件)と、補助金としては比較的高めです。 事業承継やM&Aを実際に進めている段階なら、検討する価値があります。
⑥ 中小企業成長加速化補助金
新商品・新分野
- 補助の上限額
- 最大5億円
- 補助率
- 1/2
- こんな会社におすすめ
- 売上10〜100億円規模で、大規模な設備投資を考えている成長中の企業
- 主な条件
- ・申請時までに「100億宣言」を公表していること
・投資額が1億円以上(税抜)であること
・賃上げ要件を満たす事業計画を作ること - お金の使い道
- 建物費、機械装置費、ソフトウェア費 など
- 申請の窓口
- 事務局(電子申請)
- 募集の時期
- ✅ 3次公募:申請受付 2026年9月29日(火)〜11月12日(木)15:00【受付中】
※締切は当初の10月29日から11月12日に延長されています
★応募の前提となる「100億宣言」は、10月26日(月)までに申請するよう事務局が案内しています(公表まで2〜3週間かかるため)
※2次公募の採択率は約26%(872件中223件)
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260820001.html
100億企業成長ポータル「お知らせ」(締切延長)
https://growth-100-oku.smrj.go.jp/
金額は大きいですが、対象はかなり限られます。 「100億宣言」の公表が申請の前提条件になっているためです。 規模が合わない場合は、②や③を検討するほうが現実的です。
⑦ キャリアアップ助成金(正社員化コース)
人を雇う・正社員にする
ここからは厚生労働省の助成金です。 補助金と違い、要件を満たせば原則もらえます。審査で落とされることは基本的にありません。
- 支給額
- 1人あたり 40万円
- ※重点支援対象者は80万円(2期に分けて支給)
※情報公表加算 1事業所20万円(大企業は15万円) - 補助率
- 定額(助成)
- こんな会社におすすめ
- パート・アルバイト・契約社員を正社員にしたい会社
- 主な条件
- ・雇用保険の適用事業所であること
・キャリアアップ計画を事前に労働局へ提出すること
・6か月以上雇用した有期契約社員を正社員に転換し、賃金を3%以上上げること - お金の使い道
- 人件費の補助ではなく、転換の実績に対する助成金です(使い道の指定なし)
- 申請の窓口
- 都道府県労働局・ハローワーク
- 募集の時期
- ✅ 通年(予算がなくなり次第終了の場合があります)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
※支給額・要件は年度により変更されます。必ず最新の内容をご確認ください
キャリアアップ計画を労働局へ提出する前に正社員化してしまうと、対象外になります。
「正社員にしたあとで助成金があると知った」では手遅れです。 正社員化を考えているなら、転換する前に労働局へ計画を出しておいてください。
⑧ 業務改善助成金
賃上げしたい省力化・自動化
令和8年度は制度が大きく変わりました。 コースが3つに再編され、助成率も引き上げられています。
- 助成の上限額
- 最大600万円
- ※同一事業主が複数の事業場で申請する場合も、事業主単位で年間600万円まで
- 助成率
- 4/5(引上げ前の事業場内最低賃金が1,050円未満)
3/4(1,050円以上) - こんな会社におすすめ
- 社内の一番低い時給を引き上げつつ、あわせて設備も入れたい中小企業
- 主な条件
- ・中小企業・小規模事業者であること
・事業場内最低賃金を50円・70円・90円のいずれか以上引き上げること
・★令和8年度から3コース(50円・70円・90円)に再編。30円・45円・60円コースは廃止されました
・対象は、令和7年度地域別最低賃金以上〜令和8年度地域別最低賃金未満の事業場まで拡大 - お金の使い道
- 機械設備、POSシステム、コンサルティング、人材育成・教育訓練 など
- 申請の窓口
- 都道府県労働局
- 募集の時期
- ⚠️ 2026年9月1日から交付申請の受付開始(★10月23日時点で受付中は14府県のみ)
締切:お住まいの都道府県の令和8年度地域別最低賃金の発効日の前日、または 2026年11月30日のいずれか早い日
※受付期間が約3か月に短縮されています
※受付中の府県と締切は、記事上部の「⑧業務改善助成金の締切にご注意ください」に載せています
この制度は助成率が最大4/5と、補助金全体の中でもかなり高い水準です。 賃上げをどのみち考えているなら、設備投資とセットにすることで負担を大きく減らせます。
ただし前述のとおり、締切が地域によって違います。 地域別最低賃金は例年10月に発効するため、多くの地域では11月30日より前に締め切られます。 2026年は東京・大阪を含む33都道府県が、10月23日までに締め切られています。まず労働局に締切を確認してください。
つまずきやすい3つの落とし穴
①②③⑤⑥は電子申請で、GビズIDプライムが必須です。 取得に2〜3週間かかるため、締切の直前に気づいても間に合いません。 使う予定がなくても先に取っておくのが鉄則です。無料です。
④の持続化補助金は、申請締切が12月15日でも、商工会議所が出す様式4の発行締切は12月4日です。 ⑧の業務改善助成金も、地域の最低賃金発効日によって11月30日より早く締め切られます。 表に出ている締切の1〜2か月前から動く必要があります。
補助金は交付決定の前に買うと対象外。 ⑦のキャリアアップ助成金は計画を出す前に正社員化すると対象外です。 どちらも「あとから知った」では取り返しがつきません。 何かを動かす前に、まず使える制度がないか確認してください。
どこに相談すればいいのか
小規模な事業者 ── 商工会議所・商工会
④の持続化補助金の窓口であると同時に、補助金全般の相談に乗ってもらえます。 会員でなくても相談できる場合が多いので、まずここへ行くのが分かりやすいです。
IT・AIの導入 ── IT導入支援事業者
①は登録事業者と組まないと申請できません。 導入したいソフトのメーカー・販売店に、登録事業者かどうかを聞くところから始めます。
人に関する助成金(⑦⑧)── 都道府県労働局
助成金は労働局の管轄です。⑧の業務改善助成金は、締切が地域により違うので必ず確認してください。
事業計画書の作成は、慣れていないと時間がかかります。 行政書士・中小企業診断士・社会保険労務士など、補助金や助成金の申請書類を扱う専門家に相談する方法もあります。
なお、当ブログでは申請の代行や書類作成は行っておりません。 この記事は制度の情報をまとめたものです。手続きについては、上記の公的窓口か専門家へご相談ください。
📝 まとめ
- いま動かせる制度が多い 農業の交付金が春募集なのに対し、中小企業向けは秋から冬が申請シーズンです
- 最短は10月30日 ①デジタル化・AI導入補助金(17時)と③新事業進出・ものづくり補助金(18時)。⑥成長加速化は「100億宣言」を10月26日までに
- 手軽さなら②のカタログ注文型 登録製品から選ぶだけ。随時受付で事業計画書も不要です
- 小さな事業者は④ 上限250万円。ただし様式4の発行締切(12月4日)に要注意
- 確実性なら⑦⑧の助成金 要件を満たせば原則もらえます。審査で落ちる心配がありません
- ⑧業務改善助成金は締切が地域で違う 最低賃金の発効日前日まで。10月23日時点で受付中は14府県のみ。まず労働局へ確認を
- GビズIDプライムは先に取る 取得に2〜3週間。無料なので今のうちに
- 農業法人も対象になる場合があります 業種要件は制度ごとに違うため、必ず窓口で確認してください
中小企業向けの制度は種類が多く、金額も大きいのですが、 そのぶん事業計画書を書く手間がかかります。
はじめての場合は、いきなり大型の補助金を狙うのではなく、 ②のカタログ注文型や、④の持続化補助金、⑦⑧の助成金など、 手続きの負担が軽いものから試してみるのが現実的だと思います。 一度経験すると、次からの申請がぐっと楽になります。
本記事は2026年10月23日時点で各公式サイトに公開されていた情報をまとめたものです。 補助金・助成金の金額、補助率、要件、締切は年度ごとに変更され、年度の途中で変更されることもあります。 記載している締切は、この時点で公式に発表されている回次のものです。 また、補助金は予算に上限があり、申請しても審査により採択されない場合があります。 農業法人がこれらの制度の対象になるかどうかは、制度ごとの業種要件により異なります。 申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトの公募要領および窓口 (商工会議所・商工会・都道府県労働局・IT導入支援事業者など)で最新の内容をご確認ください。 本記事の情報にもとづく判断・行動について、当ブログは責任を負いかねます。
出典:
・デジタル化・AI導入補助金2026「事業スケジュール」 https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
・中小企業省力化投資補助金「スケジュール(一般型)」 https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/schedule/
・中小企業庁「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第1回公募要領」 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260630002.html
・中小企業庁「小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>(第20回)公募要領」 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260527002.html
・ミラサポplus「事業承継・M&A補助金(十六次公募)の公募要領を公表」 https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/33686/
・中小企業庁「中小企業成長加速化補助金(3次公募)公募要領」 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260820001.html
・100億企業成長ポータル「お知らせ」(3次公募の締切延長) https://growth-100-oku.smrj.go.jp/
・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 事務局サイト https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/
・厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/index.html
・厚生労働省「キャリアアップ助成金」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
・厚生労働省「業務改善助成金」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html