田んぼとトラクター

トラクターの調子がおかしいと感じたら

作業中に起きたトラブルと、自分で解決できた対処を実体験で解説

📋 目次

  1. 「修理に出す前に」確認できることがあります
  2. 症状①:走行中に回転が上がらない・止まりそうになる
  3. 症状②:パワステが固くなる
  4. 2つに共通する考え方
  5. 自分でできる範囲と、プロに任せる範囲
  6. 🛒 おすすめ商品
  7. 📝 まとめ

「修理に出す前に」確認できることがあります

作業中にトラクターの様子がおかしくなると、まず「壊れた」と思ってしまいます。 ですが実際には、消耗品が詰まっていたり、オイルが減っていたりするだけで、 自分で直せることもあります。

この記事では、実際に私が作業中に遭遇して自分で解決できた2つのトラブルを紹介します。 同じ症状で困っている方の参考になればと思います。

症状①:走行中に回転が上がらない・止まりそうになる

🌾 実体験

走行中にアクセルを踏み込んでも、エンジンの回転数が上がらなくなりました。 そのまま止まりそうになることもあって、これはおかしいと思いました。

調べてみると燃料の供給不足だったので、燃料フィルターを交換したら直りました。 フィルターは型番を調べてネットで買って、自分で交換しました。

こんな症状が出ます

原因:燃料が十分に届いていない

燃料フィルターは、燃料に混じったゴミや水分を取り除く部品です。 ここが詰まると燃料の通り道が細くなり、必要な量の燃料がエンジンに届かなくなります。

エンジンは回っているのに力が出ない、というのはこのためです。 アイドリングでは足りていても、アクセルを踏んで多くの燃料が必要になった瞬間に足りなくなる、 という形で症状が出ます。

⚠️ 詰まりきる前に交換を

完全に詰まるとエンジンがかからなくなります。 「力が出ない」段階は、まだ動かせるうちのサインです。早めに交換しておくと、 畑の真ん中で止まる事態を避けられます。

対処:フィルターの交換

燃料フィルターは消耗品で、部品自体はそれほど高いものではありません。 型番さえ分かればネットでも購入でき、交換も自分でできます。

型番は、今ついているフィルターの本体に印字されていることが多いです。 分からない場合は、取扱説明書か購入した農機具店で確認してください。

🚨 交換する前に、必ず燃料コックを「閉」にしてください

燃料コックが「開」のまま作業すると、燃料(軽油)が漏れ出てきます。 フィルターを外す前に、必ず「閉」にしてください。

コックの場所も機種によって違います。クボタのトラクターは、 フィルターのすぐ上に付いています。 見当たらないときは、取扱説明書で確認してください。

🔧 迷ったら、農機具店に相談するのが確実です

黒い缶のタイプは、汚れているかどうかの判断が難しいです。 中が見えないので、外から眺めても交換すべき状態なのか分かりません。 「フィルター系の異常かな」と思ったら、農機具店に相談したほうが確実です。

また、探してもフィルターが外から見当たらない機種は、 自分で交換しようとせず農機具店に任せてください。 ヤンマーの新しいタイプがこれにあたります。

🔧 交換手順は専用の記事にまとめました

フィルターの場所の探し方から、レンチを買わずに外す方法まで、実物写真つきで解説しています。
トラクターの燃料フィルター交換|場所と手順

ヤンマー YT333R のエンジンルームに取り付いた黒い缶タイプの燃料フィルター。本体に型番が印字されている
ヤンマーの黒い缶タイプ。本体に文字が印字されていて、ここで型番が分かります。中身が見えないので、外から汚れ具合は判断できません
クボタのトラクターの燃料フィルター。ケースが透明で、内部の濾紙の色が確認できる
こちらはクボタのトラクター。ケースが透明で、中の色で汚れ具合が分かります。同じ燃料フィルターでも、メーカーが違うとこれだけ形が違います

※写真は筆者が実際に使っているトラクターのうち2台(ヤンマーとクボタ)のものです。

🔍 フィルターの場所は機種によってかなり違います

上の写真の2台は、どちらも車体の側面に付いています。 ただし機種によっては後方に付いているものもあります。

形もメーカーによって変わります。「この場所にあるはず」と決めてかかると 見つかりません。お使いの機種での場所は、 取扱説明書で確認するのが確実です。

症状②:パワステが固くなる

🌾 実体験

ハンドルが固くなったことがあります。まったく回らないわけではなく、 回る → 固い → 回る、というのをハンドル1回転の中で繰り返すような状態でした。

原因は油圧オイルの不足で、オイルを補充したら直りました。

こんな症状が出ます

原因:油圧オイルの不足

トラクターのパワーステアリングは油圧で動いています。 油圧オイルが減ると、必要な圧力が保てなくなり、ハンドルが重くなります。

「まったく効かない」ではなく「重いところと軽いところがある」という出方をすることがあるのは、 オイルが足りず、圧力が安定しないためと考えられます。

🌾 実体験:補充したときのやり方

油圧オイルは、エンジンをかけないと内部に行き渡りません。 入れた直後はまだ効いてこないことがあります。 そこで補充してからエンジンをかけて、しばらく様子を見る というやり方でやりました。

一度に入れきらず、エンジンを切った状態で5Lくらいずつ (あふれないように注意しながら)入れて、そのつどエンジンをかけて確認。 まだハンドルが固いようなら、またエンジンを切って追加で補充。 これを繰り返しました。

ただ、これが正解かどうかは正直分かりません。 結果として症状は直りましたが、あくまで私がやった方法として読んでください。

🚨 オイルを入れるときは必ずエンジンを切る

補充そのものはエンジンを止めた状態で行ってください。 エンジンがかかったまま補充口を開けて作業するのは危険です。

「入れる」と「エンジンをかけて回す」は分けて、 入れる→止めたまま確認→エンジンをかけて回す→切って確認 という順番で進めてください。

🚨 補充する前に必ず確認してください
⚠️ 「減っていた」こと自体が問題かもしれません

油圧オイルは、普通に使っていて大きく減るものではありません。 減っていたということは、どこかから漏れている可能性があります。

補充で症状が消えても、原因が残っていればまた減ります。 車体の下や配管まわりに油のにじみがないか確認し、 短い期間でまた減るようなら農機具店に見てもらってください。

2つに共通する考え方

今回の2つは、症状も場所もまったく違いますが、原因の形は同じでした。

1
動きに異変が出る 力が出ない、ハンドルが重い、といった「いつもと違う」感覚。
2
「減っている」か「詰まっている」かを疑う 燃料フィルターは詰まり、油圧オイルは不足。どちらも消耗品まわりでした。
3
補充・交換で直ることがある いきなり大きな故障を疑う前に、確認する価値があります。

いつもと違う感覚に早く気づくためにも、日ごろの点検が効いてきます。 → トラクター日常点検チェックリスト

自分でできる範囲と、プロに任せる範囲

状況対応
消耗品の交換・オイルの補充で直った自分でできる範囲
補充してもすぐに減る農機具店へ(漏れの可能性)
異音・大量の煙・焦げたにおいがあるすぐ止めてプロへ
原因の見当がつかない無理に動かさずプロへ

「動かし続けたせいで被害が大きくなる」のが一番避けたい形です。 判断に迷ったら、動かさずに相談するのが結果的に安く済みます。

🛒 おすすめ商品

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燃料フィルター(トラクター用)

※燃料フィルターは機種によって型番が異なります。 購入前に必ず取扱説明書でご確認ください。

※油圧オイルは、種類も補充場所も機種によって大きく異なります。 間違ったオイルを入れると故障につながるため、当ブログでは商品を紹介していません。 取扱説明書を確認するか、農機具店にご相談ください。

📝 まとめ

本記事は農業経験10年の筆者の実体験に基づく内容です。機種やメーカーによって 仕様・手順が異なる場合があります。作業前に必ずお使いの機種の取扱説明書を ご確認ください。記載内容の実施により生じた損害について、当方は責任を負いません。 判断に迷う場合は、購入した農機具店・メーカーにご相談ください。

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