田んぼとトラクター

トラクターの燃料フィルター交換

場所の見つけ方から、自分でやるかどうかの見極めまで。実物の写真つきで解説します。

📋 目次

  1. 燃料フィルターはどこにある?
  2. 自分で交換できるか、の見極め
  3. 交換の手順
  4. 交換したあと ── エア抜きが要るとき
  5. 🛒 おすすめ商品
  6. 📝 まとめ
🌱 実体験

走行中にアクセルを踏み込んでも、エンジンの回転数が上がらなくなりました。 そのまま止まりそうになることもあって、これはおかしいと思いました。 調べてみると燃料の供給不足だったので、燃料フィルターを交換したら直りました。 フィルターは型番を調べてネットで買って、自分で交換しました。

→ このときの症状を詳しく書いた記事はこちらです: トラクターの調子がおかしいと感じたら

燃料フィルターはどこにある?

燃料フィルターは、燃料に混じったゴミや水分を取り除く部品です。 交換はまず、現物を見つけるところから始まります。

ヤンマーのトラクターに取り付いた黒い缶タイプの燃料フィルター。本体に型番が印字されている
ヤンマーの黒い缶タイプ。本体に文字が印字されていて、ここで型番が分かります。中身が見えないので、外から汚れ具合は判断できません
クボタのトラクターの燃料フィルター。ケースが透明で、内部の濾紙の色が確認できる
こちらはクボタのトラクター。ケースが透明で、中の色で汚れ具合が分かります。同じ燃料フィルターでも、メーカーが違うとこれだけ形が違います

※写真は筆者が実際に使っているトラクターのうち2台(ヤンマーとクボタ)のものです。

🔍 場所は機種によってかなり違います

上の写真の2台は、どちらも車体の側面に付いています。 ただし機種によっては後方に付いているものもあります。

「この場所にあるはず」と決めてかかると見つかりません。 お使いの機種での場所は、取扱説明書で確認するのが確実です。

交換用のフィルターを買うときに必要な型番は、 今ついているフィルターの本体に印字されていることが多いです。 分からない場合は、取扱説明書か購入した農機具店で確認してください。

自分で交換できるか、の見極め

すべてを自分でやろうとしなくて大丈夫です。 次の一点で判断できます。

ヤンマーの新しいタイプは、後者にあたります。 無理に探して分解しようとせず、農機具店に相談するのが確実です。

🔧 黒い缶のタイプは、汚れの判断が難しいです

中が見えないので、外から眺めても交換すべき状態なのか分かりません。 「フィルター系の異常かな」と思ったら、農機具店に相談したほうが確実です。

交換の手順

🚨 始める前に:エンジンを止め、燃料コックを「閉」にする

燃料コックが「開」のまま作業すると、燃料(軽油)が漏れ出てきます。 必ずエンジンを止め、コックを「閉」にしてから始めてください。

コックの場所も機種によって違います。クボタのトラクターは、 フィルターのすぐ上に付いています。見当たらないときは取扱説明書で確認してください。

用意するもの

1
エンジンを止める 作業中は必ずエンジンを切った状態で行います。
2
燃料コックを「閉」にする ここを飛ばすと燃料が漏れ出てきます。布とバケツも先に用意しておきます。
3
カバーを外す フィルターを覆っているカバーを外します。まず手で回してみて、 固くて回らないときにマイナスドライバーを使って緩めます (やり方は下の注意を参照)。
4
燃料フィルターを取り外す 外すときに燃料がこぼれます。下に受けを置いておいてください。
5
新しいフィルターを付ける 古いフィルターと入れ替えます。
6
カバーを取り付ける 外したカバーを元に戻します。まず手で回して、 最後に少しきつめに締めるところで道具を使います。
7
燃料コックを「開」に戻す 戻し忘れるとエンジンがかかりません。
🔩 カバーの開け閉めに使う道具(レンチは買わなくて大丈夫)

マイナスドライバーを使うのは、カバーの開け閉めのときです。 どちらも、まず手で回すのが基本です。

フィルターレンチがあればそれが一番ですが、 この作業のためだけに買う必要はありません。 筆者も持っていませんが、マイナスドライバーがあれば作業できます。

やり方:カバーの上部にある溝にマイナスドライバーを当て、 開ける向き(締めるときは締める向き)に、 金づちなどでマイナスドライバーの持ち手後方を叩くようにして回します。

⚠️ 強く叩きすぎると割れる可能性があります。 少しずつ、様子を見ながら力を加えてください。 フィルターを頻繁に交換される方なら、フィルターレンチを買っておくのもよいと思います。

作業の様子(写真4枚)

トラクターの燃料コックを閉にした状態。フィルターのすぐ上にコックが付いている
① 燃料コックを「閉」にした状態。この機種はフィルターのすぐ上にコックがあります
燃料フィルターのカバー上部の溝にマイナスドライバーを当てているところ
② カバー上部の溝にマイナスドライバーを当てます。この溝が当てる場所です
燃料フィルターのカバーを外した状態。中の濾紙が見えている
③ カバーが外れました。中に燃料が残っているので、こぼさないように受けます
取り外した燃料フィルターの濾紙。オレンジ色をしている
④ 取り外したフィルター。これを新しいものに入れ替えます

※この4枚は中が見えるタイプ(クボタ)の作業です。 形も手順も機種によって違いますので、お使いの機種の取扱説明書でご確認ください。

交換したあと ── エア抜きが要るとき

交換が終わったら、エンジンをかけて5分ほど様子を見てください。

🔧 エア抜きの手順はこちらの記事に載せています

エア抜きコックの場所と緩め方、気泡がなくなるまでの見方を写真つきで解説しています。
トラクターのエンジンがかからない原因と対処法(エア抜きの手順)

🛒 おすすめ商品

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燃料フィルター(トラクター用)
機種ごとに型番が決まっています。今ついているフィルター本体の印字を確認してから選んでください。

📝 まとめ

本記事は農業経験10年の筆者の実体験に基づく内容です。機種やメーカーによって 仕様・手順が異なる場合があります。作業前に必ずお使いの機種の取扱説明書を ご確認ください。記載内容の実施により生じた損害について、当方は責任を負いません。 判断に迷う場合は、購入した農機具店・メーカーにご相談ください。

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