走行中にアクセルを踏み込んでも、エンジンの回転数が上がらなくなりました。 そのまま止まりそうになることもあって、これはおかしいと思いました。 調べてみると燃料の供給不足だったので、燃料フィルターを交換したら直りました。 フィルターは型番を調べてネットで買って、自分で交換しました。
→ このときの症状を詳しく書いた記事はこちらです: トラクターの調子がおかしいと感じたら
燃料フィルターはどこにある?
燃料フィルターは、燃料に混じったゴミや水分を取り除く部品です。 交換はまず、現物を見つけるところから始まります。
※写真は筆者が実際に使っているトラクターのうち2台(ヤンマーとクボタ)のものです。
上の写真の2台は、どちらも車体の側面に付いています。 ただし機種によっては後方に付いているものもあります。
「この場所にあるはず」と決めてかかると見つかりません。 お使いの機種での場所は、取扱説明書で確認するのが確実です。
交換用のフィルターを買うときに必要な型番は、 今ついているフィルターの本体に印字されていることが多いです。 分からない場合は、取扱説明書か購入した農機具店で確認してください。
自分で交換できるか、の見極め
すべてを自分でやろうとしなくて大丈夫です。 次の一点で判断できます。
- 外から見えるフィルター … 自分で簡単に交換できます
- 探しても外から見当たらない機種 … 農機具店に任せてください
ヤンマーの新しいタイプは、後者にあたります。 無理に探して分解しようとせず、農機具店に相談するのが確実です。
中が見えないので、外から眺めても交換すべき状態なのか分かりません。 「フィルター系の異常かな」と思ったら、農機具店に相談したほうが確実です。
交換の手順
燃料コックが「開」のまま作業すると、燃料(軽油)が漏れ出てきます。 必ずエンジンを止め、コックを「閉」にしてから始めてください。
コックの場所も機種によって違います。クボタのトラクターは、 フィルターのすぐ上に付いています。見当たらないときは取扱説明書で確認してください。
用意するもの
- 新しい燃料フィルター(型番を確認してから購入)
- 布とバケツ … 燃料がこぼれるので確実に必要です
- マイナスドライバーと金づち(または フィルターレンチ)
マイナスドライバーを使うのは、カバーの開け閉めのときです。 どちらも、まず手で回すのが基本です。
- 開けるとき … 固くて手で回らない場合に、道具を使って緩めます
- 閉めるとき … 手で回したあと、最後に少しきつめに締めるところで使います
フィルターレンチがあればそれが一番ですが、 この作業のためだけに買う必要はありません。 筆者も持っていませんが、マイナスドライバーがあれば作業できます。
やり方:カバーの上部にある溝にマイナスドライバーを当て、 開ける向き(締めるときは締める向き)に、 金づちなどでマイナスドライバーの持ち手後方を叩くようにして回します。
⚠️ 強く叩きすぎると割れる可能性があります。 少しずつ、様子を見ながら力を加えてください。 フィルターを頻繁に交換される方なら、フィルターレンチを買っておくのもよいと思います。
作業の様子(写真4枚)
※この4枚は中が見えるタイプ(クボタ)の作業です。 形も手順も機種によって違いますので、お使いの機種の取扱説明書でご確認ください。
交換したあと ── エア抜きが要るとき
交換が終わったら、エンジンをかけて5分ほど様子を見てください。
- 止まらなければ … エア抜きは必要ありません。そのまま使えます
- 途中で止まってしまったら … 燃料の通り道に空気が入っています。エア抜きが必要です
エア抜きコックの場所と緩め方、気泡がなくなるまでの見方を写真つきで解説しています。
→ トラクターのエンジンがかからない原因と対処法(エア抜きの手順)
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機種ごとに型番が決まっています。今ついているフィルター本体の印字を確認してから選んでください。
📝 まとめ
- フィルターの場所は機種によって違う。側面のものも、後方のものもある
- 外から見つけられない機種は、農機具店に任せる(ヤンマーの新しいタイプ)
- 黒い缶タイプは汚れが見えないので、異常を疑ったら相談するのが確実
- 始める前に必ずエンジンを止め、燃料コックを「閉」にする(軽油が漏れる)
- 布とバケツは確実に必要。外すときに燃料がこぼれる
- カバーの開け閉めには道具が要る。フィルターレンチは買わなくても、マイナスドライバーと金づちで作業できる
- 叩きすぎると割れる。少しずつ力を加える
- 交換後は5分ほど様子を見る。止まらなければエア抜きは不要、止まったら必要
本記事は農業経験10年の筆者の実体験に基づく内容です。機種やメーカーによって 仕様・手順が異なる場合があります。作業前に必ずお使いの機種の取扱説明書を ご確認ください。記載内容の実施により生じた損害について、当方は責任を負いません。 判断に迷う場合は、購入した農機具店・メーカーにご相談ください。